オーナー企業の脱一社主義に向けた経営ビジョン策定・実行(顧客売上規模:数百億円)

社長の立ち位置を転換すると共に、価値観のアップデートまで踏み込んで脱一社主義を組織に実装。

目次

企業概要

業種自動車部品メーカー
連結売上規模数百億円

背景・目的

  • 今後、HEV化の影響により、売上が大きく減少することが見込まれているものの、これまでの一社依存の待ちの体質により、自ら組み立てて仕掛けていくことができていない状況であった
  • 加えて、先代から現社長への世代交代の影響もあり、社長が役員をコントロールできずガバナンスが機能不全となっていた
  • 社長が会社を統率しつつ、会社として自ら仕掛ける体質への転換を目指したい

進め方

STEP
戦略の方向性検討
  • 環境分析(成り行きの見える化含む)
  • 課題導出
  • 戦場・武器・戦い方の検討
STEP
ガバナンス改革
  • 社内の権力構造の見える化
  • 役員クラスのあるべき役割再定義
  • 配置見直し
STEP
事業プロセス改革
  • 実績原価見える化
  • 受注戦略・判断基準の策定
  • ものづくり変革
STEP
価値観のアップデート
  • 理念アップデート
  • 長期経営ビジョンの打ち出し
  • 一社主義の概念のアップデート
STEP
自律的な活動の推進
  • 新規販路開拓
  • 新事業創出
  • 人事制度見直し
  • 社長の人脈再構築

成果

  • 現社長が英断をいくつか実施することで、先代社長が育てた役員の壁を乗り越え、現社長の価値観を理念・ビジョンに実装し、全社を統率できる体制を構築した
  • その過程で、自ら仕掛ける自律的な活動が推進され、新領域での部品受注を実現した
  • また、PJが事業視点や中長期視点を持った次世代幹部の育成道場となった

この記事を書いた人

自動車部品メーカーに特化した、経営変革と持続的成長の伴走支援を提供する経営コンサルティング会社です。自動車部品メーカーにおける「来たものを打ち返す受け身体質」から「自ら仕掛ける体質」へと組織の変革を支援しています。

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